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フェンシング世界ベテラン選手権に行ってきました

World Veteran Fencing Championships 参戦記録+諸々

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予選プール(その3)

次の相手はスウェーデンのビッグネームさんです。
私より15cm以上背が高いです。

私は女子供には強いです。
自分より5cm以上背が低い相手には負ける気がしません。
「上から前腕を狙う。外したら肩を狙う。相手が深い攻撃をしてきたら、パレカルトオポジション」
これが私の基本パターンです。

で、自分より背の高い相手に同じことをやられたら・・・負けます。・・・でも・・・一応、それに対する対策は考えて来ました。

・・・次元が違いました。
ビッグネームさんは上腕など狙っていません。
私の「右手の親指の付け根」を狙ってきます。
外側からフリッキング(振込み)気味に狙ったり、フリッキングなしの大きな角度のアンギュレールで狙ってきます。私はリーチの差から同じ角度では狙えません。

私のガルドを潜り抜け、親指が突かれます。
手の指だけではありません。足も・・親指を突かれます。よけたつもりが早いです。

10年以上前、フルーレの世界選手権予選に出たことがあります。それが私が参加した最後のフルーレの試合です。
その時、日本のトップ選手にフリッキングを5本くらいました。その時の突かれた感覚は今でも覚えています。
スウェーデンのビッグネームさんのフリッキングはそれよりも軽い突きです。まったく痛くありません。
エペでフルーレよりも軽いフリッキングです。

簡単に4-0になります。
泣きたくなります。これだけの敗北感は記憶にありません。
本当に泣きそうです。

4-0から最後の1本を狙って、比較的安直に胸を突きにきました。コントルシスを返します。決まりました。
4-1です。
少しだけ希望が沸きます。「このレベルの選手でも気を抜いた攻撃なら対処できる」と。

次に明らかにドウーブル(両突き)狙いの攻撃を仕掛けてきました。思惑通り、ドウーブルで
終了です。

結果的にはこのスウェーデンの選手は予選1位で勝ちあがります。
予選プールでは私が2本取りましたが他の選手は0もしくは1本で負けています。
「4-0からのあの安直な攻撃を引き出せれば、こいつに勝てる可能性は0ではない」と
辛うじて思えます。

ビデオを撮って下さっている方から、前の試合より硬さが取れていると声を掛けていただきました。
少し、気が楽になります。本当にありがとうございました。

次こそは勝ちたいと思います。

次はオランダさんです。身長は一緒です。
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