世界ベテラン2013 本戦 振返り 2013/10/15 予選プール(その2) 「地球の裏側まで行って、1本も取れなかったらどうしよう」 昨年、ベテラン選手権を目指すことを再度(再度の意味は別の機会に)決めた後に、 何度か思ったことです。 カナダの選手との試合が始まります。 深めの攻撃を仕掛けてきます。 私のパラッドシクスト、リポステが決まります。 まずは1本取りました。肩の荷が降りるというか、最悪の事態はもうありません。 2本目、再び深めの攻撃を仕掛けてきます。上腕にコントルを出します。 簡単に決まります。 ** フェンシングを知らないYさんとKさんに解説しますと 深めの攻撃って胸を狙った攻撃のことです。 パラッド・・・って、相手の剣を剣で除けてから突いたってことです。 コントルって、英語だとカウンターです。 ** 2-0でリードです。 私の気持ちは「1本も取れなかったらどうしよう」から「こいつ、弱いよ。5-0で勝ってやる。」に 変わります。 再び、胸を狙った攻撃を仕掛けてきます。 パラッドカルトリポステ、決まったと思ったら相手のルミーズが残ります。 これで2-1 再び同じような攻撃を仕掛けてきます。今度はコントルを出します。 ポイントが定まりません。アタックを食らってしまいます。 これで2-2です。 お互いに決め手なくタイムアップです。 1本勝負のプライオリティは私が取りました。 で、同じようなアタックを食らって3-2 初戦、黒星スタートです。 今回、国内予選でも最初2~3本調子よく取った後、逆戦されることがよくありました。 技術よりもメンタル面での課題と思っています。 まずは負けてはいけない相手に負けてしまいました。 観戦して頂いていた(と言うかビデオを取って頂いていた方)から 動きが硬いと指摘を頂きます。緊張していないつもりでしたが 無駄な力が入っていたようです。
世界ベテラン2013 本戦 振返り 2013/10/15 予選プール(その1) 10/4 9:00からまず予選が始まります。 予選は7人ごとの総当り戦です。約20%の選手が予選落ちします。 今回、50代♂エペは60人上がりです。 つまりは、予選を勝ち上がると、ベスト64トーナメントとなり、 予選1位から4位まではシードされベスト32トーナメントからの開始になります。 0勝では当然、勝ち上がれません。1勝で勝ちあがれる場合もあれば2勝でも予選落ちする場合もあります。 私のプールはスウエーデンの選手とカナダの選手の試合から始まります。 スウエーデンの選手が簡単に勝ちます。オランダさんの言う「ビッグネーム」がスウエーデンの選手であることは明白です。 次が私とスペインの選手との試合です。 ワイヤーをつないでピストにあがると、主審がなにか言って来ます。 どうも「お前じゃない」と言っているようです。 よくわかりません。 スコアーカードを見せられ、ようやく理解します。 スペインの選手は棄権です。 ワイヤーを外していると、オランダさんが寄ってきます。 オランダさん「どうしたの?」 私「ひとりリタイアだって」 オランダさん「リタイア?abstentionのこと」 私「あ、そうabstention」 英語は得意ではありません。 ですが、オランダさんと私の共通の話題はひとつだけですので なんとなく判ります。 ポーランド対スロバキアの巨漢対決が始まります。 ポーランドの選手のほうが実力上位のようです。 次がビッグネーム対オランダさんです。 オランダさん、惨敗です。 次がやっと私の番です。 カナダの選手とです。